新ペットボトルロケットを飛ばそう

小学校の夏休みの工作や自由研究のネタ探しをする人へ

  • ISBN(13桁)/9784884932657
  • 作者/日本ペットボトルクラフト協会
  • 私的分類/理科・子供と遊ぶ
  • 作中の好きなセリフ/

現代の父親は概して遊びベタ。休日に揃ってどこかへ出かけることはできても、何かを作り、遊ぶという身近なレジャーは全く苦手です。その点ペットボトルロケットは、その工作の過程において、父親自身が熱中できる。子どもとのコミュニケーションをとりながら、自分自身も楽しめるのです。



【私的概略】
 ペットボトルロケットの作り方。飛ばし方。
 ペットボトルロケットはどういう理論で飛ぶのか。
 ペットボトルロケット発展の歴史。
 ペットボトルロケット競技大会概要と競技ルールについて。



【感想】
 上に載せた、好きなセリフ「現代の父親は遊びベタ」これは私がつくづく痛感しているところ。近くの松戸から、初の日本人女性宇宙飛行士が登場したこともあり、子どもにロケット熱を吹き込んでみようと思い、この本を購入しました。
 結論から言えば、この本買ってペットボトルロケットを作ることができて、その成果を夏休みの自由研究+工作として学校に持って行けて、それが、自治体の主催している夏休みコンクール作品として学校代表で出品されて、良かったね、という結果を得ることができました。


 最初のうちは少々苦労しました。
 この本買ったのが春先の頃。ペットボトルロケットのメインとなる材料は、大きいペットボトル4本。それも、炭酸ジュースなんかが入っていた頑丈なペットボトル。暑くてノドが渇く夏じゃあるまいし、おいそれと集まる数字ではありません。これが一番苦労しました。


 ロケットを発射させる発射台+噴射口(ロケットのおしりにくっつける発射口)も、(本には明記されてませんが)自前では作れなさそうです。これは、ペットボトルロケット協会のサイトで購入しました。
 下の写真が、発射台(1つで十分)。これに、噴射口(ロケット1台につき1つ)+ポリエチレントップ(これも1台につき1つ)を2台分買って、5000円くらいかかりました。

 上の写真右端に写っている段ボールに入れられて、中に、ペットボトルロケットの作り方と競技規則集が同封されてました。正直、この同封されてる「作り方」でも作れそうとは思います。しかし、「どういう理屈で飛ぶのか」というのは本にしか記載されていません。もしも小学校の自由研究に使うとするなら、本の内容が必要ですね。「作り方」の分かり易さという点でも、本の方が良かったと思います。


 下は、実際に作成する際に使った道具です。全て本に載ってます。しかし、本に書いてあっても、実際には使わなかった道具もありました。

 ちなみに、上の写真で、コカコーラのペットボトルの頭についている緑で三角の物体が、ポリエチレントップです。
 ロケットの地面落下時の衝撃を吸収する役割を果たします。


 材料さえ揃えば、本に書かれていることに従って、作るのは簡単でした。
 私は、手順書の内容を理解してその通りに工作するのが上手ではありません。なおかつ、子ども自身に実作業をさせたのですが、それでも、1台につき2,3時間で完成しました。
 一番苦労したのは、ロケットの羽を作るところです。それ以外は全く大したことなかったです。羽根は、ホチキスとビニールテープで本体にくっ付けるのですが、炭酸ジュースが入っていた頑丈なペットボトルなので、ホチキスの針がなかなか通らず、難儀しました。種類によっては針が通り易いペットボトルもあったので、この辺の難易度はペットボトルによるみたいですね。コーラのペットボトルは針が通り易かったような。。。


 下の写真はロケット発射準備。発射には、100メートルほどの広場(人がいない場所)が必要です。約400mlの水で、ビックリするくらい勢い良く、遠くに飛びます。かなり上に向けて発射すると、結構な滞空時間で驚きます。面白いです。

 発射時は、後ろに向かって勢い良く水が飛び出るので、ぬれても構わない格好でいきましょう。
 水の量は、ちょっとでも多すぎると途端に飛ばなくなるので、試行錯誤して最適な量を探す必要があります。


 なんだか本の紹介から離れてしまいましたが、本の内容からこれほどのことができたので、買って良かったと思います。



【私的評価】
電車の中で気軽に読めるか…5/5点(簡単です)
読後に何かが残った感じがするか…5/5点
繰り返し読めるか…1/5点(そういう内容ではないです)
総合…3/5点(夏休みの工作と自由研究の両方に使わせてもらいました)

新ペットボトルロケットを飛ばそう―作り方・飛ばし方(←同作品を扱う他ブログへ)