アラン・シアラー 世界最高のストライカー

アラン・シアラーのファンへ

  • 商品番号/AXDS-1165
  • 私的分類/DVD(サッカー)・サッカー全般(ニューカッスル
  • 作中の好きなセリフ/

大好きなニューカッスルでプレーでき、沢山のゴールを決められた事で私の夢は叶いました。私のサッカー人生は最高のものであったと言えるでしょう。


アラン・シアラー 世界最高のストライカー [DVD](←同作品を扱う他ブログへ)


【私的概略】
 アラン・シアラーは、ニューカッスルイングランド北東部の都市)出身の、元サッカー選手です。
 現役時代のポジションはFW(それもCF)。ブラックバーン・ローバーズ(イングランドプレミアリーグ)で優勝1回。その後、地元のクラブ、ニューカッスル・ユナイテッドイングランドプレミアリーグ)に移籍し、10年間(1996−2006)の在籍で206ゴールを挙げ、同クラブでの最多得点選手となりました。
 常にシーズン20ゴール以上を挙げ続け、3年連続プレミアリーグ得点王獲得。また、イングランド代表選手にも選ばれ、W杯フランス大会では主将も務めました。


 単なる点取り屋に終わらない、勝負所における強い精神力と抜群のキャプテンシー、チームに対する献身は、ニューカッスルサポーターに今も愛され、後世に語り継がれるクラブの伝説となっています(まだ生きてる人ですよ)。


 このDVDでは、シアラーのニューカッスルでの206ゴール全ての映像と、シアラー本人、そして関係者のインタビューが収録されています。



【感想】
 端的に言えば、
 アラン・シアラーのファンは、迷わず買うべきです。それ以外の人は、買った人から借りて下さい。借りて見て、今更ながら感動した「ファン予備軍」の方は、その時初めて買えばよろしい。


 基本的に、206ゴールが、それぞれ1分弱の映像で次々に流れていきます。ものすごく数の多いゴールシーン特集です。技ありなゴールもありますが、素晴らしいと思う彼のゴールは、
 ゴールの予感が漂うエリアを発見し、そこに突っ込んでいく時の、走るスピードだったり、
 明らかにゴールキーパーの手元でグンと延びていくボールのスピードだったり、
 曲げたり、落としたり、かわしたり、のテクニック云々を凌駕した、「そうそう、子供の頃あこがれたシュートって、こういうのだよね」というシュート原理主義的なシュートの数々です。


 関係者へのインタビューは、ありがちな美辞麗句の空しい内容ばかりではありません。
 本気で言ってるか、お世辞交じりで言ってるか、言ってる内容を見ていると、なんとなく分かるものですね(私も気を付けよう)。「日本に滞在してるとき、シアラーのニューカッスル移籍のニュースを聞いて驚喜した」というのがありました。私も「そうそう、あの時ね。僕も洋上フェリーのテレビで知った」というような、ファン以外にはサッパリ意味不明な、ファンならではの共感ができるのも楽しいところ。
 今は亡きロブソン監督が登場すると、シアラーとともにCLに出場した栄光を思い、クラブが2部落ち(2009−2010)した栄枯盛衰を嘆いたりもできます。この辺の感傷は、本では味わえないですね。


 本人インタビューも、その発言は、イングランドの選手らしさと、ストライカーらしさに溢れています。
 キーン選手(当時マンチェスターユナイテッド)とピッチでにらみ合った場面を振り返っても、「私が監督ならキーンを11人選ぶ。そうすれば負けることはない」と至って真面目な顔で発言する辺り、さすがは紳士です。
 PKについても、「蹴ることを畏怖するという気持ちが理解できない」「蹴る方向は事前に決めておく、直前に変えると失敗することが多い」というのは、CFの強い精神をヒシヒシと感じることができます。


 随所でアップされるサポーターやセントジェームズパーク(スタジアム)も、雰囲気が伝わって良い感じ。
 ニューカッスルユナイテッドの歴史は古く、日露戦争の頃には既に設立されていたクラブです。ロシアバルチック艦隊と戦った日本海海戦の日本側旗艦「三笠」は、ニューカッスルで作られた当時最新鋭の艦船です。東郷平八郎は戦勝のお礼に同地を訪問し、当時最強だったニューカッスルユナイテッドの試合を観戦したとも伝えられています。そんな歴史あるクラブの重厚さというか、なんというか、、、私が足腰の立たないジジイになる前に、Jリーグもこうなって欲しい、と思いました。



【私的評価】
読後に何かが残った感じがするか…5/5点(得点することに対する意識の強さを)
繰り返し見られるか…5/5点(シアラーのファンですから)
総合…5/5点(シアラーのファンとして2点加点)



【他サイトでの紹介】
ウィキペディア(Wikipedia)/アラン・シアラー
アラン・シアラーがどんな選手だったか、は、私の半端な説明よりもここの解説の方がよっぽど良いです。