牛天神北野神社(東京都文京区)


【特徴】
牛型の石・天神様の梅・春の桜・貧乏神様が福の神に転じた縁起など、小さな境内で盛りだくさん
【住所】
東京都文京区春日1丁目5-2
【日付】
2010年2月
【駐車場】
多分無(契約駐車場はあったけれど)
【遊具】

【トイレ】
不明



【レポート】
 牛天神北野神社の由来は、平安時代末期、源頼朝の関東平定の折り、この地に船を着け(当時は神社の丘の下まで海がせまっていたそうで)て見た夢で、牛に乗った菅原道真公が現れ「頼朝殿に加勢するから私を祀るように」と仰ったそうです。その後源頼朝は天下の主となり、頼朝は感謝して菅原道真を祀ったのが、現在の牛天神です。
 牛に乗った天神様(菅原道真公のこと)なので、「牛天神」と呼ばれ、境内には、牛形の岩が祀ってあります。

↑江戸時代の地図(東都小石川絵図(1857年))写真下に「牛天神」の記載が。昔からこの位置にあったんですね。写真中央に「安藤坂」とありますが、今も牛天神近くを安藤坂が通っています。


 京都の学問の神様、北野神社と同じく菅原道真公を祀っているので、この牛天神も「北野神社」という名前なのでしょう。
 京都になじみが深い私には見過ごしにできません。冬の鬱陶しい天気が途切れ、久しぶりに小春日和になったこの日、北野神社を訪れました。


 安藤坂のゆるやかな上り坂を途中で右に折れると、正面に北野神社の入り口が見えます。

 毎年2月は、紅梅まつりをやっています。白梅紅梅が境内で花を咲かせています。

 入り口の階段を上りきったところに、末社の太田神社・高木神社があります。
 下写真左の鳥居が、その入り口です。

 もとは、貧乏神といわれる黒闇天女を祀っていましたが、江戸時代、「貧乏旗本の手厚い信仰に感じて福をもたらした」という話が広がり、貧乏神を追い出して福の神を呼ぶ神様として信仰を集めました。


 また、上写真の上に伸びているのは境内の桜の枝です。桜の季節になると、ライトアップされて素晴らしく美しいです(ただし飲食は禁止)。



 ↑北野神社の本殿です。


 ↑本殿の全体。境内も含めて、わりとこじんまりとしています。その中に、色々な見所が詰まっています。


 紅梅祭りの時期は、境内で生姜湯の振る舞いがあります。甘い生姜湯を飲んで暖かい気分になって、境内を出ました。5分から15分くらいで、一通り見終わります。



【印象】
宗教施設なので採点形式は控えさせていただきます。
アクセス:普(最寄駅から10分ちょい以上歩く)
散歩に向いているか:適(散歩中に気軽に立ち寄れる神社。境内は大きくない)
子供と遊べるか:−(遊び場ではないので)
総合:私は好きです。良い季節には、仕事帰りにちょっと寄ったりしてます


【他サイトでの紹介】
牛天神公式サイト
源頼朝や、いわゆる貧乏神様関連の縁起や、年中行事など、分かり易く載っています。