宝ヶ池公園(京都府京都市左京区)


【特徴】
リゾート避暑地を思わす池周辺の景観の良さ。比叡山の借景が◎
【住所】
京都府京都市左京区上高野流田町8
【日付】
2010年1月
【駐車場】
有り(市街地から行く場合、狐坂を上ってトンネルを抜けてすぐの右側。30台くらい)
(下写真のような感じ。早朝でしたが、ジョギングや散歩の人か、割と埋まってました)

【遊具】
無し
【トイレ】
4,5箇所有り(男別。場所により、子供用トイレがあったり、綺麗〜汚いまで色々)



【レポート】
 下写真は、宝ヶ池の全体図です。
 五山送り火の、「妙」「法」の山の裏側にあります。
 宝ヶ池公園は、西から、宝ヶ池、北園、憩いの森、(写真には写っていませんが東端に)子供の楽園、から成る、さながら連邦国家風の公園です。

 昔から、この辺りの山は姿が美しいことで知られており、戦後、北隣に京都国際会議場が作られるにおよび、宝ヶ池とその周辺も、公園として整備されました。


 修学院の辺りの保養所に泊まっていた私は、岩倉川西岸の小道沿いに、子供の楽園側から行きました。岩倉川西岸は、小粋な雰囲気の家々が小さく肩を寄せ合って建っています。その昔、この辺りに某酒造メーカーの別荘があったとかで、風光明媚なエリアなのでしょう。人目をひく外観のおしゃれな家々というわけではないですが、品のあるたたずまいです。


 早朝なので、子供の楽園は閉まっていました(子供を連れていない大人は入園禁止)。そのまま北園を通って宝ヶ池へ、ぶぅらぶら。不意に背後に気配を感じて振り返りますと、、、

 比叡山がのっそりと立っていました。
 小さな子供の時から数十年見慣れた姿です。「よく来たな」と言ってるようでした。
 宝ヶ池公園からは、比叡山がよく見えます。


 北園をしばらくのそのそと歩くと、前方に国際会議場が姿をあらわします。二酸化炭素排出抑制に関する京都議定書の会議があった場所であり、また、映画「ロボコップ」では悪の日本企業のオフィスだった場所です。


 国際会議場を右に巻くように歩いていくと、宝ヶ池に出ます。
 さすがに冬の水辺は寒いので、ジョギングや散歩をしている人は少ないです。しかし、夏場は早朝からかなりの人がいます。7時頃まで山の陰になって涼しいことと、道が広いので、仲間と横一列で走ってもきゅうくつにならないこととか、色々あるのでしょう。


 ブラブラと池の周りを1週しました。
下写真:比叡山の姿が水面に映ってます。あいにく日が上りきっていなかったので薄暗いですが、この景色はホント美しいです。

下写真:ボートもできます(夏は楽しいです。)

下写真:駐車場側には、レストハウスもあります。私は入ったことがありませんが。

下写真:この辺りの小山はみんな、なんだかモコモコしてかわいらしい雰囲気です。広葉樹林だからでしょうか?


 楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもの。喧しい子供たちを宿に寝かせて楽しんだ、一人散歩も1.5キロを1週して終了です。宿に戻って彼らを起こして朝食放り込み、それより何より「獅子奮迅の働きで荷物をまとめ、宿のチェックアウト時間に間に合わせる」という重要なタスクが控えています。
 「疾きこと風の如し」武田軍団のようにサッと踵を返し、それまでの「さすらい吟遊詩人」的スピードから「サラリーマン出勤」的スピードにギアチェンジしました。


下写真:トイレです。ギアチェンジ後に見つけたので細かな場所はハッキリしませんが、憩いの森だったと思います。他にも何カ所かありますが、ここのが一番きれいだと思います。


 憩いの森を過ぎて東側出口に向かう途中、またしばらく京都ともお別れだと多少感傷的になった時、前方の景色に大きく息をつきました。

 宝ヶ池や岩倉を大きく囲む山々です(写ってませんが、上の写真右隣に比叡山が連なります)。霊峰とか名山とか、そういった有名な山ではありませんが、故郷の山の姿というのは、自分の求める美しさの基準にピタリとはまります。
 なつかしい山々を眺めていると、「頑張れ」とも「耐えよ」とも「闘え」ともつかぬ、人生に対して応援をされているような気がしました。



【評価】
アクセス:5/5点(地下鉄烏丸線国際会館駅下車すぐ。車でも駐車場あり)
散歩に向いているか:5/5点(まさに散歩用の公園です)
子供と遊べるか:3/5点(遊具は無いです。池での釣りも禁止。ボートも冬は寒い)
総合評価:4/5点(良い公園ですが、冬だったので水辺は寒い)
【他サイトでの紹介】
宝ヶ池ガイド
夏に訪れたときの記録