季刊サッカー批評 42 LOVE or MONEY?

日常会話ですぐに「オープンスペース」とか「プレミアバブル級の…」とかいう表現を使ってしまう人全般へ

  • ISBN(13桁)/9784575450668
  • 出版社/双葉社
  • 私的分類/サッカー辛口評
  • 作中の好きなセリフ/

愛は、持つべきもの。金は、何とかしないといけないもの。


季刊サッカー批評 issue 42 Love or money? (双葉社スーパームック)(←同作品を扱う他ブログへ)


【掲載記事】

  1. スタジアムを見つめる多くの視線 (写真記事)
  2. 欧州と日本サッカーの未来予想図 (西部謙司)(インタビュー記事・4頁)
  3. 経営規模、テレビ放送権料、負債 欧州クラブを支える金脈 (小林ミノル)(4頁)
  4. 国によって異なる経営スタイルを探る 各国のリーグ・クラブ運営事情 (6頁)
  5. イビツァ・オシムロングインタビュー サッカーを愛するということ (10頁)
  6. グラーツ地元記者が語るオシムの功績とオーストリアサッカーの現在 (インタビュー記事・2頁)
  7. ホッフェンハイムを躍進させたIT長者の金と愛 人口3000人あまりの地方クラブがなぜブンデスリーガの首位に? (木崎伸也)(6頁)
  8. ドイツ・ブンデスリーガが欧州で最も利益を生んでいる理由 (木崎伸也)(2頁)
  9. アルゼンチンの怪しい会長像 クラブ運営の実態に迫る (三村高之)(4頁)
  10. オイルマネーに沸くカタール人のサッカーライフ (森本高史)(3頁)
  11. 様々な「愛」の形とは サポーター道の極北を行く男たち (宇都宮徹壱)(9頁)
  12. プレミア超商業時代「ファンの忠誠は金で示される」 (原田公樹)(4頁)
  13. カルチョに蔓延する拝金主義と結果至上主義と南部ティフォージの熱すぎる愛 (宮崎隆司)(4頁)
  14. 職業「Jリーガー」に夢はあるか? 名良橋・氏家が語る、サッカー選手とお金 (海江田哲朗)(4頁)
  15. 火の国で風のように 藤田俊哉ロアッソ熊本インタビュー「サッカーとお金は結びつけて考えない」 (ミカミカンタ)(5頁)
  16. 「郷土愛」ロアッソ熊本スポンサー 藤田株式会社藤田勲社長が語る クラブを支援するということ (ミカミカンタ)(インタビュー記事・2頁)
  17. なんとしてもピッチに立つんだ 病魔と闘うJリーガー宇留野純 (後藤勝)(6頁)
  18. Jリーグのメディア戦略[後編] 活字・インターネットメディアへの露出 (元川悦子)(5頁)
  19. 対談 日本のスポーツジャーナリズム メディアの使命とは何か (轡田隆史 木村元彦)(8頁)
  20. 海を越えてきたフットボーラー森山泰行 (加部究)(5頁)
  21. ゴール裏センチメンタル合唱団 (綱本将也)(1頁)
  22. 世界への情熱 野洲高校サッカー部監督山本桂司 第6回 第87回全国高校選手権総括と地域色が表れはじめた高校サッカー (2頁)
  23. Hard after Hard VOL.14特別編 船越優蔵 みたび、輝く日に (大泉実成)(6頁)
  24. サッカー文芸 哲学的志向のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語 第八回「旅立ち」 (川本梅花)(4頁)
  25. 僕らはへなちょこフーリガン (川崎浩一)(4頁)
  26. 母国130年の歴史から紐解く<私的・フットボール温故知新> VOL.20プレミアを支える「強気」 (東本貢司)(4頁)
  27. 本の紹介 (秋元大輔・杉浦文哉・東本貢司・実川元子・編集部)


【感想】

(1)胸が熱くなった記事…スタジアムを見つめる多くの視線(上記1.)
 カカーのシティ移籍にするミランサポーターの反対
 10数行の写真記事ですが、ミランサポーターの横断幕が熱く、かつ、面白い
 「ガッリアーニ(ミランの経営陣)、おまえがシティに行け」うまい。その通り、と思いました。
 ミランはビッククラブですが、ビックスモール関係なく、気持ちが無ければつまらないんだと一人合点しました。
 その後シティ移籍は白紙。ミランのオーナーは「カカーとは、紙ではなく、心の契約を交わしている」との名セリフでしたが、シーズン終了後にカカーはレアル移籍で、「老かいだなー」と偉い人の複雑さに感心してしまいました。


(2)勉強になった記事…欧州と日本サッカーの未来予想図(上記2.)
 経済の勉強になりました。日本の会社と海外の会社の資本の構造の違いから、世界不況の影響は小さくないが海外ほどではないとの分析の辺りが。あまりに明快すぎて本当にそうなのか不安ではありますが、理屈は勉強になりました。


(3)「ふ〜ん。。。」な記事…対談 日本のスポーツジャーナリズム(上記19.そして18.も)
 サッカーは興味あっても、その周辺の、ジャーナリズムとかはあまり興味無いもので。。。


(4)インパクトの強かった記事…僕らはへなちょこフーリガン(上記25.)
 サッカーマニアの会話、あるいは舞台裏の私語みたいな感じです。内容は殆ど記憶に残ってないですが、
 「こんな薄い内容を記事にして良いのか?」な感じの困惑。しかしながら、エラく強い印象が残ってるのが不思議。


【私的評価】
電車の中で気軽に読めるか…5/5点(雑誌ですし。読みやすいです)
読後に何かが残った感じがするか…3/5点(読んでるときは感心するのに、後で案外忘れてます)
繰り返し読めるか…3/5点(忘れてるから、読み直せます)
総合…3/5点