鞍馬寺(京都府京都市左京区)

【特徴】
山奥の天狗の寺
【住所】
京都府京都市左京区鞍馬本町1074
【日付】
2009年8月
【駐車場】
鞍馬寺の入り口、仁王門付近に民営駐車場があるらしい
【遊具】
無し(お寺ですから)
【トイレ】
要所要所に有り(使用してないのできれいかどうかは不明)


【レポート】
 鑑真の弟子が当地に毘沙門天を祀ったのが始まりで、その後、京都に都(平安京)を置いた桓武天皇の命令で伽藍が作られ、京都の北方を守護するお寺として位置づけられました。かつては天皇や貴族の崇敬を集め、頻繁に詣でられました。源義経も幼少期は平家の監視下、この寺で僧侶になる修行を受けていました。
 その後、度重なる火災で多くの堂塔を失いましたが、戦後復興しました。
 なので、わりと新しい建物が多かったりもします。


 鞍馬は、京都市街の東と北をふちどるように走る叡山電鉄の終点です。
 京都精華大前駅からのりました。平日なので空いているかと思いましたが、お盆休みの前後なので、いす席は全て埋まっていました。みんな鞍馬に行くのかと思ったら素人の浅はかな想像、一駅手前の貴船駅で半数以上が下車。昼前だったのを考えると、川床でご飯を食べようということだったんでしょうね。


 その次が終点の鞍馬駅です。「さぁ、涼しいよ〜」と期待して降りたのですが、これが意外に暑い。子供とか弱い妻を抱える私は、その瞬間、1時間で境内観光を終えなければスタミナ切れで全滅してしまう、と、全軍(と言っても私含めて家族5人)に短期決戦を指図しました。駅を出たところで大きな顔だけの天狗がお出迎え、短期戦に焦る私はそうでもなかったのですが、子供的には「ここは天狗が出るんだ」と強く意識に残ったみたいです。駅前から土産屋が続き、左に折れるとすぐ、鞍馬寺の山門(仁王門というらしいです)が見えてきます。


 門をくぐったところで拝観料を払い、山道を登っていくのと、途中に由岐神社に寄れたりして、参拝した感が満喫できるのですが、私は迷わずケーブルカーを選択しました。ケーブルカーを使うと、山道も由岐神社もあっという間にぶっとばして多宝塔まで行けますが、1時間に4,5本で、意外に待ちます。
 ケーブルカーから山下の景色を楽しんだ後、鞍馬寺本殿へ向かいます。ここまで来たらすぐ着くのかと思いきや、意外なほど階段を上ります。本殿前の階段は、なかなか急でした。杖が必要な人もいるでしょうね。ケーブルカーを使わず、仁王門から30分ほどかけて階段を上って本殿に来るのは、結構大変なのではないかと思いました。


 本殿を参拝した後、日陰で涼みます。本殿くらい高い場所だと、さすがに涼しかったです。それでも日向はだめでした。本殿前には、パワースポットなどと呼ばれている場所があります。

 上の写真中央やや右寄りの、六角形の中心に立つと、大いなる気というのか、何かそんなもんが体に取り込めるらしいです。何かいわれがあるんでしょうねぇ。。。私たちがいたときも、妙齢のご婦人がそこに立って目を瞑り、なにやら両手をユラユラさせて、大いなる気(?)を取り込んでいる真っ最中らしき風景に出くわしました。それはそれで、貴重な体験ですな。


 大いなるパワーを取り込まなかったために疲労の極みに達した私たちヘッポコ家族は、娘たちがジュースが飲みたいなどとぐずりだしました。麓でカキ氷を食べようと甘い言葉で最後の集中力を振り絞らせ、ケーブルカーの駅に引き返しました。ケーブルカーを下山に使う人は少ないらしく、上りの時と違ってガラガラでした。
 仁王門の階段を下りた向かいにある「油屋」でお望みどおりカキ氷を食べさせ、土産屋で天狗のお面を買って、帰りました。


 鞍馬の名物は「木の芽煮」と天狗です。
 「木の芽煮」は昆布と山椒を醤油でしぐれ煮風にしたものです。ご飯の素晴らしき友で、スプーン1杯で、ご飯5杯はいけるという優れものです。私は大好きなのですが、依然として短期戦の妄念に取り付かれていたために、木の芽煮を買う時間を省略する作戦を選んでしまいました(失敗したな〜)。
 木の芽煮方面は拙速でしたが、もうひとつの天狗の面は、子供たちに買ってあげました。昔は面といえば顔につけられる大きさのしかなかったのですが、それより4分の1ほどの大きさの面(名刺2枚分くらい)が売られていました。

 あまり大きいと怖いのでしょうが、これくらいだと逆にかわいらしいのかもしれません。娘たちは喜んでいました。1歳の長男は、そんなのでも見るなり「ギャー」と叫んで怖がっていましたが。。。


 しめて2時間。全員が最低限の体力を残しつつ、本殿も見て、天狗が子供たちの印象にも残り、成功裡に終わることができました。いや〜、我ながらオシム級の名采配だわ。


【評価】
アクセス:5/5点(電車乗って降りたらすぐです・駐車場も有料ながら有りますし)
散歩に向いているか:3/5点(本殿までずっと上り坂、階段です)
子供と遊べるか:2/5点(遊ぶ場所ではないので)
総合評価:4/5点(疲れた。しかし子供らに、天狗の寺という強い印象を残してくれた様子)
【他サイトでの紹介】
古墳のある街並みから
鞍馬寺の仁王門から本殿を抜けて貴船神社へいたるルートの写真と紹介が、まるでその場にいるような感じです